2008/3/15 土曜日

媽祖さまについて

Filed under: 未分類 — kiyomaso @ 17:49:52

媽祖さまは名を林黙といって、今から約千年前の宋代に中国福建省沿岸に位置する湄洲島に実在した女性でした。
航海の技術がまだ発達していなかった古代中国において、船乗りたちは海上での天候を予測できず、嵐で遭難することも度々ありました。人々は神の加護を求め、幾多の海神が生まれました。
宋代に入り海運業が盛んになると、人々はあらゆる海域を加護してくれる強力な海神の出現を待ち望みました。これこそが媽祖信仰発祥の歴史的背景でありました。
媽祖は短い一生において著作とか思想体系を残した訳でもありませんが、人々を愛し、正義と勇気に富み、困難を救う彼女の数々の英雄的事跡は、人々の大きな精神的支えとなりました。彼女がとりわけ海上交通の歴史において発揮した積極的な役割は否定することのできない事実です。
長崎と媽祖さまの関わりは四百年前の唐船来航に始まります。入港してくる唐船には必ず媽祖さまを祀っていました。その後、唐船主たちによって建立された、興福寺、福済寺、崇福寺の唐三ヶ寺や唐人屋敷に立派な媽祖堂が建ち、媽祖さまが祀られました。
鎖国時代を通じて、唯一中国に開かれた長崎の繁栄をもたらした唐船貿易。実は、それを支えていたのは媽祖さまだったのです。今日も崇福寺などで媽祖祭が営まれ、市民団体による媽祖行列が盛大に行われています。

日本媽祖文化交流協会 会長 陳 東華

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